60代からの資産運用は“安心×安定”が鍵―不動産小口化商品で老後資産を守り増やす方法

60代は退職金や長年の貯蓄がある一方、収入は年金中心となるため「守り」と「安定」を重視した資産運用が重要となります。預貯金だけではインフレに対応しづらく、堅実かつ収益性のある投資先が必要です。
そこで注目されるのが不動産小口化商品です。不動産小口化商品は、少額から始められ、物件の管理や運用は事業者に任せられるため、手間がかからずに安定収入を期待でき、さらに相続対策としても活用可能です。
60代というのは、人生の後半戦です。これまで築いてきた資産を守りつつ、余裕ある暮らしを送り、次世代へも確実にバトンをつなぎたいという方の資産運用に適しています。
この記事では、不動産小口化商品の仕組みやメリット、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
不動産小口化商品とは?60代に合う3つの特徴
不動産小口化商品(不動産特定共同事業)とは、実物不動産を“複数の投資家で出資する形に分割(小口化)”し、プロの運営者が賃貸管理や運営を代行、家賃収入や売却益から分配を受けるタイプの投資です。60代の資産運用に合う理由は、主に以下の3点が挙げられます。
少額から始められる
1口100万円程度から始められ、まとまった資金がなくてもスタート可能です。一棟アパートやマンション購入などで資産を一度に大きく動かすリスクを抑えられます。
運用・管理を任せられる
入居管理・修繕・テナント対応など手間のかかる管理業務は事業者に委ねられるため、体力・時間を割くのが難しい年代でも無理なく続けられます。
優先劣後構造で投資家の保護があるものが多い
家賃や物件売却時の価格下落のリスクを、事業者側が優先で負担する仕組みが取り入れられており、安定性が比較的高い商品を選ぶことが出来ます。
60代に不動産小口化商品が向いている理由
老後の生活費を補う安定収入
賃料収入は景気変動の影響が比較的少なく、年金にプラスして生活を支える収入源になります。
相続・贈与対策として有効
不動産を小口で所有することで、現金よりも相続税評価額が下がる場合があり、相続対策にも役立ちます。
分散投資でリスクを抑えられる
複数案件に分けて投資すれば、地域や物件によるリスクを分散できます。
投資前に確認したい注意点
比較的安全とはいえ、無条件に安心というわけではありません。60代で資産を減らしたくない方向けに、特に注意したい点を整理します。どんな投資にもリスクはあります。不動産小口化商品を選ぶ際は以下をチェックしましょう。
事業者の信用力を確認する
不動産特定共同事業の許可を持っているか、過去の運営実績、財務状況など、事業者の基盤がしっかりしているかをチェックしましょう。許可制であり、監督官庁の報告義務等もありますが、倒産時の補償等は商品によって異なります。
契約形態の違いを理解する
匿名組合型、任意組合型、賃貸型など、出資の形・分配の仕組み・責任の所在などが大きく異なります。どの形が自分の目的・リスク許容度に合うかを比較して選ぶ必要があります。
流動性(売却換金性)のリスク
運用期間の途中ですぐに資金化したいと思っても、途中解約が出来なかったり売却に時間がかかることもあります。60代であれば、将来の予定(退職金支出、医療費、相続など)も見越して、必要なキャッシュを確保できる手段をふまえて投資先を検討することが大切です。
期待利回り vs 安全性のバランスをとる
利回りが高い案件にはそれなりにリスクがあることを忘れず、また利回りが低い案件だからといって安心とは限らないので、家賃収入の安定性、入居率、地域の需給、市場の見通しなどを調べることが重要です。
他の資産運用方法との比較
資産を守りつつ、収益を生み出す方法として、不動産小口化商品と他の選択肢を比較してみます。
投資方法 | 不動産 小口化商品 |
J-REIT | 区分マンション | 定期預金 |
初期 コスト |
少額可 | 少額可 | 高額 | 少額可 |
管理の 手間 |
なし | なし | 大 | なし |
流動性 | 中 | 高 | 低 | 高 |
リスク 変動 |
不動産市場 の影響 |
市場価格が変動 | 空室・修繕 リスク |
低利回り インフレ負け |
この中で、不動産小口化商品は「初期コストを抑えたい」「運営を任せたい」「ある程度安定した収入を得たい」60代にとってバランスの良い選択肢と言えます。
60代としての資産運用戦略
60代からの資産運用を考える際、以下のような戦略をおすすめします。
目的を明確にする
「老後の生活資金補填」「旅行・趣味の資金」「孫への贈与」「相続対策」など、用途と期間をできるだけ具体的にする。目的が短期なら流動性を重視、長期なら収益性・安定性を重視する。
全資産のうち“安全資産”と“成長資産”の比率を見直す
預貯金・低リスク債券などの安全資産を確保した上で、資産の一部を不動産小口化商品などで“安定した収益を生む成長要素”に配分する。
分散投資を活用する
複数の案件や異なる地域の不動産小口化商品を組み合わせることで、物件や地域のリスクを分散する。さらに、J-REITや株式、債券とも組み合わせる。
出口戦略を考えておく
運用期間終了後の売却時の価格見込みや、急な資金が必要なときの対応方法をあらかじめ検討する。契約書や募集要項の中で「途中解約や売却可能な条件」がどうなっているかを確認する。
信頼できる専門家・情報源を使う
不動産特定共同事業の制度理解、税制・相続の扱い、物件の立地など、専門知識が関わる部分が多いため、情報収集を怠らない。
まとめ:60代にとって不動産小口化商品は有効な選択肢の一つ
60代は「人生の安定」「今ある資産の保全」が中心テーマになります。不動産小口化商品は、以下の点で60代の資産運用に有効な手段の一つと言えます。
・小さなリスクでスタートできる。
・運用管理を任せられる。
・比較的安定した収益が見込める。
・相続対策としても活用可能。
もちろん、万能ではありません。商品の内容・事業者の信頼性・契約形態・流動性などをしっかり調べたうえで、「無理のない範囲」で投資を始めるのが肝心です。
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