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【不動産投資】区分 or 一棟|資産防衛と相続対策に最適なのは?

まとまった資金の運用先として不動産投資を検討する際、直面する悩みが「区分マンション」か「一棟アパート・マンション」かという選択です。

インフレで現金の価値が目減りする今、資産を守り、かつ賢く相続へつなげるにはどちらが正解なのか。表面的な利回りだけでは見えない将来の資産価値や税務効果に加え、資産価値を左右するエリア選びの視点から、富裕層が選ぶべき投資戦略を徹底比較します。

【この記事のポイント】

 ・資産規模が大きく、土地資産を残しつつ相続税の評価圧縮を最大化したい場合は「一棟」が適している。
 ・予算が数千万円〜1億円程度で、換金性の高さや相続時の分割のしやすさ(流動性)を重視する場合は「区分」が合理的である。
 ・どちらを選ぶにせよ表面利回りにとらわれず、実需と賃貸需要が交差する「湘南エリア」のような、将来の資産価値が落ちにくい立地を選ぶことが重要である。 


資産規模と目的で決まる「一棟」と「区分」の選び方

結論はシンプルで、評価圧縮を狙うなら一棟、流動性と分割を重視するなら区分がおすすめです。資産規模と承継設計の観点から解説します。

【この章のポイント】

 ・数億円規模の予算があり、土地・建物を丸ごと所有して相続時の評価圧縮効果を狙うなら「一棟」が向いている。
 ・予算数千万円〜1億円程度で、手軽な管理や、相続人が複数いる場合の分けやすさ(一戸単位での売却)を重視するなら「区分」が適している。

土地資産として残し、最大の節税効果を狙うなら一棟

予算が数億円規模あり、相続時に資産全体を大きく圧縮したい方には一棟が向いています。土地と建物を丸ごと所有するため、立地や賃貸条件が整えば評価額の圧縮効果が出ることもあり、相続税対策を設計する余地が広がります。加えて、土地面積が大きいほど、評価調整の影響は総額に反映されやすいのも特徴です。

ただし、一棟であれば必ず有利というわけではありません。需要が弱いエリアや賃貸実態が伴わない物件では効果は限定的です。そのため、購入前に賃貸需要、契約形態、修繕計画まで織り込み、出口まで見据えた設計が欠かせません。

家や土地といった目に見える資産を代々引き継ぎたいという、資産継承への意欲が強い方ほど、一棟は精神的にも納得感の高い選択肢です。

換金性の高さと管理の手軽さを重視するなら区分

予算が数千万円から1億円程度、あるいは資産を分散させながら守りたい方には区分が合理的です。共用部の管理が仕組み化されているため、実務負担が比較的軽い点も、忙しい方に適しています。

大きな強みは、一戸単位で売却できる流動性にあります。相続人が複数いる場合にも分けやすく、長男にはAマンション、次男にはBマンションといった形で公平な分割設計が可能です。現金化の判断もしやすく、相続人に過度な負担を残しにくい点は大きなメリットです。

一方で、節税のみを目的にすると制度変更の影響を受けやすい側面があるため、賃貸需要と売却市場が厚い立地、管理状態の健全性を軸に選びましょう。

インフレ時代に強いのはどっち?

一般にインフレ局面では、現金の実質価値が目減りしやすく、不動産のような実物資産が価値防衛に寄与する場合があります。また、不動産は実物資産として防衛力を持ちますが、その強さは一律ではありません。一棟と区分のそれぞれが、どのような資産価値の守り方に向いているのかを解説します。

【この章のポイント】

 ・一棟投資は建物が劣化してもインフレに強い土地が残り、将来の建て替えや用途見直しなど、時代に合わせた柔軟な選択ができる強みがある。
 ・区分投資は立地と管理が資産価値に直結し、好立地であれば収益性が維持されやすく、価格が落ちにくい(リセールバリューが高い)特徴を持つ。

一棟投資:建物は劣化するが土地は残る

一棟投資の本質は、建物ではなく土地にあります。木造や鉄骨造、RC造を問わず、建物部分は経年劣化により価値が下がりますが、土地はインフレ局面では価格や賃料に調整が入りやすく、長期で価値が残りやすい資産です。現金と異なり、保有しているだけで実質価値が減少し続けるわけではない点もポイントです。

加えて一棟は土地所有権を持つため、20年、30年後に建物を取り壊して更地にする、建て替えて用途を見直すなど、環境変化に応じた選択肢も持てます。これは資産を「固定された形」で残すのではなく、時代に合わせて組み替えられる余地があるという意味でもあります。一棟の持つ柔軟性が、資産防衛としての強みです。

一方で、土地値が上がらないエリアや人口減少が進む地域では、土地が重荷になるリスクもあります。だからこそ一棟は、エリア選びが資産価値を左右する投資だと言えるでしょう。

区分投資:好立地なら価格が落ちにくいリセールバリュー

区分投資の価値は、土地の持分そのものではなく、賃料収入を生む権利としての性質にあります。

駅近や生活利便性の高いエリア、ブランド力のある立地では賃貸需要が安定しやすく、築年数が経過しても収益性が維持しやすい傾向です。その結果、実需と投資の買い手が重なり、売却時にも一定の価格が付きやすくなります。 

また、区分は市場参加者が多く、一戸単位で売却できるため、流動性を確保しやすい点も強みです。

ただし、区分は管理状態が資産価値に直結します。修繕積立金の不足や管理不全は将来負担の不透明さにつながり、売却時に評価を下げてしまいます。

一棟が「土地の自由度」で価値を守るのに対し、区分は「立地と管理」で価値を守る投資と言えます。

相続税対策としての効果検証

相続対策として不動産が語られる理由は、現金と比べた評価額の差です。ただし、その効果は物件や制度によって大きく異なります。ここでは、評価がどう圧縮されるのか、そして近年の制度見直しを踏まえ、税務メリットについて解説します。

【この章のポイント】

 ・現金保有に比べ、不動産は相続税評価額が圧縮されやすいが、出口戦略の弱い物件では資産価値の低下リスクに注意が必要である。
 ・近年の税制見直し(評価方法の変更など)により、過度な節税目的の区分マンション投資は抑制されているため、節税を目的化せず本質的な資産価値を優先すべきである。

現金保有時と比較した評価額の圧縮率

現金は原則として額面どおりに評価されるため、1億円を保有していれば相続税評価額もほぼ1億円になります。

一方、不動産は土地と建物で評価方法が異なり、土地は路線価等を基準に評価されるため、市場価格と比べて評価額が2〜3割程度まで圧縮されるケースがあります。これが、不動産が相続対策に用いられる基本構造です。

一棟で賃貸運用している場合、貸家建付地の評価や小規模宅地等の特例を適用できる可能性があり、土地面積が大きいほど節税インパクトが出やすくなります。ただし、これらは立地や利用実態が前提条件です。

出口が弱い物件では、相続税の節税効果以上に資産価値の低下が問題になります。相続税対策は目的ではなく、「良質な資産を保有した結果」として付いてくるものと考えるべきでしょう。

タワマン節税規制と今後の区分マンション評価

区分マンションを巡る税務は近年、大きく更新されました。マンション評価方法の見直しにより、市場価格と相続税評価額の乖離を利用した過度な節税手法は、制度上も実務上も抑制されつつあります

令和6年1月1日以後に相続や贈与が発生した居住用区分所有財産では、市場価格との差が著しい場合に、個別評価による補正が行われる可能性が通達上明確化されました。そのため、評価が低く出ることだけを前提にした節税対策にはリスクがあります。

ただし、それでも不動産である以上、現金で保有するより評価面で有利になる余地は残ります。重要なのは節税を目的化しないことです。区分であっても、立地の需要、売却市場の厚み、管理の健全性といった資産価値の本質を優先すべきと言えます。

【収益性と手間について】経営の一棟、投資の区分

収益は表面利回りでは測れません。実質収益と手間を同時に見る必要があります。一棟は判断が増えやすく、区分は外部化しやすい傾向です。それぞれ解説します。

【この章のポイント】

 ・表面利回りの高さだけでなく、突発的な修繕費や空室損などを差し引いたNOI(実質利回り)で、資産としての耐久力を判断することが重要である。
 ・一棟はトラブル対応など経営の側面が強くオーナーの判断が求められる一方、区分は共用部管理が外部化されており「投資商品」としての性格が強い。

表面利回りの罠とNOI(実質利回り)

表面利回りは、あくまで満室を前提とした見かけの数字です。一棟では利回りが高く見えても、外壁塗装や屋上防水、給排水管交換といった大規模修繕費は原則オーナーの全額負担となり、発生時期によっては数年分の収益が一度に消えることもあります。

そこで重要になるのがNOI(実質利回り)です。賃料収入から管理費、修繕費、空室損、共用部の維持費などを差し引いた実質収益を見ることで、初めて資産としての耐久力が判断できます

一方、区分は管理費や修繕積立金で毎月のコストは高めですが、支出が平準化されるため突発的な負担が少なく、キャッシュフローの見通しを立てやすい点が特徴です。

オーナーに求められる管理判断の負担差

一棟は不動産投資というより、実務的には経営に近い側面があります。入居者トラブル、ゴミ出しマナー、設備故障、近隣対応など、管理会社から判断を仰がれる場面が多く、その都度の対応が収益や物件評価に影響します。

ただし一棟であっても、優秀な管理会社やPMをパートナーに選べば、現場対応の多くは外部化が可能です。重要なのは、どこまで任せ、どこを自分が判断するのかを最初に明確にしておくことです。

一方、区分は共用部の管理を管理組合が担うため、オーナーの実働はほぼなく、投資商品の性格が強くなります。

資産防衛の最後の鍵はエリア選びにあり

不動産の価値は、物件の種類よりもエリアによって左右されます。都心と地方、それぞれに課題がある中で、長く需要が続く場所は限られます。ここでは、おすすめの湘南エリアの魅力をお伝えします。

【この章のポイント】

 ・都心の低利回りと地方の出口リスクを回避するため、高いブランド力で実需と賃貸需要が両立する湘南エリアが選択肢として注目されている。
 ・湘南での一棟投資は土地の希少性と出口戦略の広さが魅力であり、区分投資は好立地によるヴィンテージマンション化でインフレヘッジとして機能しやすい。

都心か地方か?第三の選択肢としての湘南ブランド

都心は安心感がある一方で、取得単価が高くなりすぎ、利回りが低下してキャッシュが出にくいケースが少なくありません。地方は利回りが高く見えても、人口減少や取引市場の薄さから、将来の売却や相続時に出口が細くなるリスクがあります。

この両極の間に位置するのが湘南です。湘南は都心通勤圏でありながら、海や自然といった圧倒的なブランド力が居住動機にもなっており、実需と賃貸需要の両面が揃っているエリアです。

リゾート地としての一時的な人気ではなく、住む場所として選ばれる層が定着しつつある点が、資産防衛に適したエリアと位置づけられる理由でもあります。賃貸と売買の両市場が成立する地点を選定することが重要です。

湘南エリアにおける一棟と区分のポテンシャル

湘南で一棟を持つ最大の魅力は、土地の希少性と出口戦略の多様さにあります。将来的に更地にして自宅や別荘として活用する、建て替えて収益性を再設計する、分譲して資産を整理するなど、土地を握ることで選択肢が大きく広がります。

区分は、海沿いや駅近など供給が限られる条件で希少性が生まれやすく、築年数が進んでも高値で取引される、いわゆるヴィンテージマンション化が起こるケースがあります。実需と投資の買い手が重なるため、インフレ局面では価格調整が入りやすく、ヘッジとして機能しやすい側面もメリットです。

季節変動が不安という指摘には、観光依存ではなく通勤・生活需要が成立する立地に限定することで対策できます。

湘南エリアで「区分か一棟か」迷ったら、湘南ユーミーまちづくりコンソーシアムへ

不動産投資において、「区分か、一棟か」という問いに絶対的な正解はありません。

一棟投資: 土地の価値を確実に残し、将来の建て替えや用途変更など柔軟な出口戦略と相続税の圧縮を狙う方に適しています。

区分投資: 好立地によるリセールバリューの高さと、相続時の分割のしやすさ・流動性を重視する方に適しています。

どちらを選ぶにせよ、インフレ時代に確実に資産を守り抜くためには、表面的な高利回りの数字に惑わされないことが重要です。安定した賃貸需要と実需(居住ニーズ)が交差するマーケット素地を持ったエリアを選ぶことが防衛策となります。

その点において、高いブランド力と底堅い需要を持つ湘南エリアは、一棟の土地資産としても、区分のヴィンテージ資産としても、ポテンシャルの高い選択肢です。

私たち湘南ユーミーまちづくりコンソーシアムは、湘南エリアの地域特性を知り尽くし、独自の非公開物件情報を持っています。

「自分の資産規模や相続設計なら、区分と一棟どちらが適しているか」「湘南で土地の価値を買う『古家付き土地からの建て替えスキーム』に興味がある」など、堅実な資産形成・資産防衛をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

あなたの目的とリスク許容度に合わせた、最適な投資戦略をご提案いたします。